今回は、滋賀県近江八幡の歴史的文化を生み出してきた『八幡堀』についてご紹介します!2023年の4月に滋賀県に一人旅をしてきました。実はこれが堀川の人生で初めての一人旅です。普段は東京に住んでいるのですが、京都で幼馴染の結婚式があったので、そのまますぐ東京に帰ってくるのももったいない!せっかくなら旅しよう!ということで行ってまいりました。余談はさておき、本題へ戻ります。今回は、八幡堀のアクセスはもちろんのこと、滋賀県の近江八幡へと繋がる歴史や実際に訪れてみたからこそ感じることができた風情などを飾らずお話します。一人旅がしたい!滋賀県に行ってみたい!季節を感じながらゆったりとした休日を過ごしたい!そんなあなたにオススメなので、良ければ現地での写真も楽しみながらご覧ください!▽目次1.滋賀県近江八幡の歴史を作った八幡堀とは?2.八幡堀から溢れ出る静かなる熱量と癒し3.季節の変わり目に一人旅でどうぞ公開日:2023/09/28読了目安:5分編集者:堀川翔滋賀県近江八幡の歴史を作った八幡堀とは?八幡堀は、滋賀県近江八幡市宮内町周辺にある街のシンボルです。穏やかな空気感と風情がありつつも、現在では時代劇のロケ地としても知られることが多く、観光地としても有名なエリアです。これまでの歴史を遡ると、八幡堀は安土桃山時代に豊臣秀次が八幡山に城を築いたときから始まりました。城下町が栄えること、近江商人が発展することなどに大きく寄与するほどのインパクトがありました。元々は、八幡堀と琵琶湖を繋ぐことで湖を往来する船を城下内に寄港させることを目的としていたと考えられ、当時は大津と並ぶ賑わいをみせたと言われています。八幡堀は昭和初期まで長らく町の人々の経済・交通路となっており、今でこそ歴史を継承した地となっていますが、戦後は路上交通が主となり、生活形態が変わったことで徐々に廃れてしまいます。琵琶湖総合開発による水位低下、高度成長時代による工場誘致なども重なり、どんどん滋賀県民からも忘れ去られた存在となっていきました。次第に不法投棄や、腐敗したヘドロなどが蓄積されることで、公害ともされるエリアになってしまったのです。このような状況の中、「歴史をつくった八幡堀を残さねばなさない」という想いの元、昭和47年に近江八幡青年会議所が全市民へと復元の呼びかけを開始しました。しかし、国の意向としては埋め立ての予算が既に計画されているような状況であり、市民もなかなか腰をあげるという状態にはなりませんでした。それでも諦めることなく、会員のみなさんは毎週愚直に堀に降りて自主清掃を行い続けます。すぐに復元しなくても、地道に「街のシンボルへと戻す」という想いと行動が徐々に周囲に伝わり、共感の輪は拡がっていくようになりました。ついには改修工事の計画を進めていた滋賀県が計画予算を国に返却し、工事の中止が決定したことで八幡堀の復元に大きく舵が切られることになりました。1990年からは「近江八幡観光協会ほっとタウンクリーン作戦」というものが開始しており、現在は地元自治会、観光物産協会、観光ボランティアガイド協会、八幡堀を守る会等の各種団体が清掃活動を続けているという状況になっています。このように、かつての滋賀県近江八幡をつくった八幡堀は大きな荒波を超え、今なお市民に愛される「滋賀の一大動脈」となったのです。八幡堀から溢れ出る静かなる熱量と癒し八幡堀は冒頭でお伝えしたような市民による熱量で甦ったエリアですが、それとは裏腹に実際に訪れてみると静かで透き通った空気で満ち溢れていました。4月中旬に訪れたこともあり、当時の八幡堀は春の訪れを知らせる緑の情景が拡がっていました。また、葉桜がメインではありましたが、少しばかり桜も咲いているという時期で、涼しい風に吹かれ木々が揺れ動いていたことが印象的です。八幡堀は周囲の街の中に馴染んでおり、観光地として際立った様子というよりも、街並みに馴染んでおり、市民の生活の一部というような感覚がありました。近江八幡駅から徒歩で真っ直ぐ20分ほど移動していくと到着します。周囲に高い建物や商業施設などは少なく、八幡堀から少し目線をあげるとすぐに自然と空が拡がる開放的な景色がありました。八幡堀の周辺には観光で訪れているであろう人もいましたが、地元の方々だろうとなと思われる方も同様におり、日常の延長線上に存在するゆったりとした癒しがあったように感じます。川を定期的に小柄な船が通っており、実際に当日船に乗って八幡堀を満喫することもできるようなので、街並みや自然を実際に川の上から堪能したい方はぜひ船乗り場に訪れてみてください。季節の変わり目に一人旅でどうぞこの記事を見て少しでも八幡堀が気になった方はぜひ訪れてみてください!八幡堀のアクセス方法としては、JR琵琶湖線 「近江八幡駅」を下車してバス7分ほど、徒歩だと20分ほどになります。個人的には春・秋など涼しい時期には歩きながら八幡堀周辺の街並みを楽しみながら訪れるのがオススメだなと思います。周囲には近江商人の町並みやヴォーリズ建築、古民家ショップなどもあります。徒歩で向かっていると、地元の方が開いているポップアップイベントなども開催しているようでした。季節ごとに情景も変わり、今回訪れた4月は桜や葉桜でしたが、5月中旬 〜 6月中旬には花菖蒲・あやめが咲いており、9月中旬には八幡堀まつりが開催されるようです。今回の記事で八幡堀の歴史をご紹介したように、ただの観光地として訪れるだけでなく、このエリアは過去に市民が努力を惜しまなかったからこそ甦った名所であるということを知り、ぜひ背景を踏まえた楽しみ方をしてくだされば、私としても嬉しいです!こちらの記事では同じく滋賀県で、八幡堀のすぐ近くにあるラコリーナ近江八幡というスポットをご紹介しているので、良ければ覗いてみてください!ラコリーナ近江八幡の記事:https://preview.studio.site/live/7kadlj5ea3/post/Kk9uRPHHそれでは今日も良い一日を!ほなまた!